どれが抜けるの? 脱毛方式・光の種類と効果【業務用脱毛機】
業務用脱毛機を選んでいる時、脱毛方式や光の種類が会社によって呼び名が違ったり、解釈が違ったりして混乱してしまいますよね。そこで当サイトではエステサロン、脱毛サロン向けの業務用脱毛器の、光の種類や脱毛方式について解説します。
業務用脱毛機に用いられる光の種類は「IPL」と「LED」、「レーザー」しかない
2023年現在、日本の業務用脱毛機にはさまざまな光の照射方法によって分類された脱毛方式が存在しています。しかし光の種類は以下の3通りです。
・IPL
・LED
・レーザー
まずはIPLとLEDとレーザーの仕組みと違いについて説明します。
IPLとは
Intense Pulsed Lightの略称がIPLです。IPLの光はランプから照射されます。光の波長が幅広く、ふわっと全体に広がるように光ります。ほとんどの美容業界向けの業務用脱毛機はIPLを使っています。IPLは光の波長が短く、照射時間が長いため幅広い肌の悩みに対応できます。
LEDとは
LEDは「Light Emitting Diode」の略称です。日本語に直訳すると、「発光するダイオード」という意味になります。LEDは長持ちすること、消費電力が少ないことから家庭用の照明や店舗、信号機など幅広い分野で重宝されています。
脱毛で活用されるLEDもそれらのLEDと同じです。LEDは熱を発さないといわれていますが、流れる電気の量が増えると発熱するため、脱毛機への応用も不可能ではありません。
レーザーとは
レーザーはIPLよりも波長が長く、照射時間が短くなっています。照射時間の短さからレーザーの得意分野は「狙い撃ち」と言われています。脱毛の効果は高いですが、脱毛の施術によってお肌がキレイになるといった効果は得にくい傾向です。日本ではレーザーによる脱毛は医療機関でしか行えません。
光の出し方によって名前が変わるIPL
脱毛機に用いられる光の種類は3種類ですが、脱毛方式は以下のように複数の種類が存在します。
・IPL式脱毛
・NPL式脱毛
・SHR式脱毛
・THR式脱毛
ほとんどの脱毛方式に用いる光は「IPL」
実はこれらはすべて「IPL」です。脱毛機メーカーが「波長」や「光を照射する時間の長さ」「光を照射する間隔」を調整して独自の照射方法を考案し、それにオリジナルの名前をつけているだけです。
ちなみにその中にIPL式脱毛も含まれます。IPLという光を用いたIPL式脱毛というややこしい状態になっているため、こんがらがってしまうのです。
上記の脱毛方式のうち、IPL式脱毛は「単発打ち」や「熱破壊式」とも言われるもので、高い出力で光を照射するものです。黒い毛や太い毛に効果がある一方で、痛みや熱さを感じやすい傾向にあります。
IPLという光の照射方法を変えたものがSHRやTHR
一方でSHR式脱毛やTHR式脱毛と呼ばれる脱毛方式は「蓄熱式脱毛」などと呼ばれるものです。比較的低い出力の光を複数回照射することで、皮膚の下に熱を貯めてムダ毛を作る細胞にアプローチします。最初に登場したのがSHR方式で、SHR方式を改良したものとしてTHR方式が誕生しました。とはいえSHRとTHRには大きな違いはありません。
最後に光の種類と脱毛方式の関係についてまとめておきます。
光の種類 | 照射方法の大分類 | 脱毛機メーカーによる脱毛方式の名称 |
IPL | 熱破壊式(単発式) | IPL式脱毛 |
蓄熱式 | SHR式脱毛 | |
NPL式脱毛 | ||
THR式脱毛 | ||
レーザー(医療用) | 熱破壊式(単発式) | とくに名前はない |
蓄熱式 | とくに名前はない |
熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛の業務用脱毛機、どちらを導入すればよいの?
「熱破壊式のIPL方式は痛みがあるというけれど効果が実感しやすいらしい」
「蓄熱式のSHR方式は痛みや熱さを感じにくいけれど、効果が実感できるまでに時間がかかる」
「蓄熱式のTHR方式はSHR方式が進化したモノだから効果が出やすいらしい」
調べれば調べるほど、どれがよいのかわからなくなるかと思います。熱破壊式の脱毛機メーカーに聞けば「蓄熱式のSHRやTHRは抜けません!」と言います。蓄熱式の脱毛機を売っているメーカーに聞けば「IPLは痛いからお客さんがフェードアウトしてしまう」と言うでしょう。
その状態に陥ったときは熱破壊式と蓄熱式のいずれの照射方法も備えている脱毛機を検討してはいかがでしょうか。
熱破壊式と蓄熱式の両方を照射できるのであれば、サロンオーナー様が満足できる方法を選べます。お客さまのムダ毛の様子や痛みの感じ方によって照射方法を変えればよいのです。
蓄熱式・熱破壊式のいずれも備えたハイブリッド型業務用脱毛機9選
つづいて、蓄熱式と熱破壊式のいずれの照射方式を備えた業務用脱毛機のうち、おすすめの9機種をご紹介します。おすすめする方の特徴もまとめておきましたので、ぴったりの脱毛機を選んでくださいね。
業務用脱毛機9種類を比較!
脱毛方式 | おすすめポイント! | 全身の照射時間 | おすすめする人 | |
ルミクスA9X | SHR/IPL | スイスイ進むSHRモードとヒゲ・VIOの爆抜けモードでお客様の満足度アップ | 12分 | 脱毛卒業後も集客できるメニューが展開できる脱毛機を探している人 |
バイマッハプロ | SHR/IPL | IoTシステムで顧客管理がラクラク | 30分 | IoT対応の脱毛機を探している人 |
NEQST | SHR/IPL | ジェルが不要で手間軽減 | 30分 | シンプルな機能の脱毛機を探している人 |
マスターライト | S-IPL | 大きなハンドピースでスピード照射 | 30分 | 使いやすいタブレットの操作パネルを探している人 |
LIGHENCE Ⅱ | SHR/IPL | 冷却水タンクが外付けだからメンテナンスしやすい | 15分 | メンテナンスしやすい脱毛機を探している人 |
クリアスキンネオ | SHR/IPL | 軽いハンドピースで無理なく施術 | 60分 | 施術の楽さを求めている人 |
CLEAR/SP-ef | THR/IPL | 自社工場組み立てで安心 | 20分 | しっかりとしたアフターフォローを受けたい人 |
VICTORIA | NPL/IPL | わかりやすい設定画面でストレスフリー | 14分 | 使いやすい脱毛機を探している人 |
epi Move | SHR/IPL | 2度打ち不要でタイパ◎ | 12分 | 施術時間が短い脱毛機を探している人 |
こちらで取り上げた脱毛機は、いずれも熱破壊式・蓄熱式のいずれの照射方法も備えています。脱毛機によって照射時間やパワーが異なり、それによって痛みや効果の感じ方が変わります。いずれの脱毛機もSHRモードで照射すれば痛みや熱さは感じにくいですが、メーカーによって差があります。
業務用脱毛機について詳しく知りたい方は、メーカーに問い合わせを!
詳しい感じ方の違いや効果の違いを試したい方は脱毛機メーカーに連絡をしてみましょう。もっと詳しく業務用脱毛機を比較したい方はこちらの「業務用脱毛機16選」の記事もご確認ください。
脱毛方式で悩んだらハイブリッド型の業務用脱毛機を選ぼう
今回は脱毛方式や脱毛に用いる光の違いについて解説しました。美容サロン向けの脱毛機のほとんどはIPLという光を照射することで、ムダ毛にアプローチしています。IPLの照射の方法によってさまざまな名称がありますので悩んでしまいますが、悩んだら「熱破壊式」「蓄熱式」のいずれの照射方法も備えている脱毛機を検討しましょう。
両方の照射方法を完備している脱毛機であれば、お客様のムダ毛の状況や痛みの感じ方によって使い分けることができます。