脱毛コラム
脱毛営業マン歴10年の調査員が新型脱毛機を辛口評価!【ドゥトゥークール】編

ドゥトゥクールシリーズ三台目が登場!
2019年10月、西日本最大の総合美容見本市である【ビューティーワールドジャパンウエスト】が開催されました!
美容に関する、あらゆる製品・技術・サービスなどが集まるイベントで、その中にはもちろん最新の脱毛機も盛りだくさん。脱毛営業マン歴10年の調査員である私も、早速参加してまいりました。
今回のターゲットの1つは、株式会社リッシュプラスの美容ライト脱毛機【ドゥトゥクール】シリーズの新機種です。その名も【ドゥトゥークールα(アルファ)】。
大手の脱毛サロンではあまり導入されていない、SPL脱毛ができる脱毛機です。
この記事では、ドゥトゥークールαの特徴や脱毛効果、デメリットにいたるまで、徹底調査した内容を残さずお届けします!
脱毛機選びに悩んでいるサロンオーナーのみなさん、必見ですよ。
ドゥトゥークールαの特徴
では早速、ドゥトゥークールαの基本情報や特徴を紹介します。どのような脱毛機なのか、しっかりチェックしていきましょう。
※価格は税抜で表示しています。
初代のドゥトゥークールは248万円でした。3台目になる新機種のドゥトゥークールαは、本体価格が268万円です。
脱毛機の価格は、安いもので100万円超~高くて650万円というものもあります。268万円のドゥトゥークールαは平均よりも安い価格帯といえるでしょう。
脱毛機を導入したいけれど初期費用が……と悩んでいるサロンオーナーさんにとっては、比較的取り入れやすい脱毛機ではないでしょうか?
SPLとは、【スクエア・パルス・ライト】の略です。ヘッドの照射部分が大きく、毛根ではなく毛包に作用するという特徴があります。
SPL脱毛によるメリットは以下の3つ
①痛みを感じにくい
②毛周期に関係なく施術ができる
③肌への負担が少ない
このように、IPL脱毛のデメリットをカバーしているのがSPL脱毛なんですね。
また、照射範囲が広く、連射式=施術時間の短縮が可能です。
ドゥトゥークールαは、1台で脱毛とフォトフェイシャルができます。しかも、ハンドピースを付け替える必要なし!ちょっとした作業も、繰り返すことで大きなタイムロスになりますから、1つのハンドピースで複数の施術ができるのは嬉しいですね。
<ドゥトゥークールαでできること>
●脱毛(減毛)
●フェイシャルケア
●バストケア
多くの女性の悩みは、ムダ毛だけではありません。肌荒れやスタイルにも、理想の形を持っていることがほとんどです。
ドゥトゥークールを導入すれば、上記のような特性から、脱毛専門サロンではなく総合美容サロンとして集客をすることができます。1つのお店で、脱毛も美肌もバストケアも叶うというのは、女性にとって大きな魅力ではないでしょうか?
ドゥトゥークールシリーズの大きなメリットは、マシンの冷却機能。
初代は-6.5℃、ドゥトゥークールプラスは-7℃と進化し、今回お披露目の新機種ドゥトゥークールαは、なんと-10℃を実現しています。
脱毛サロンに通う女性の意見で多いのが、「冷却ジェルが苦手」というもの。男性よりも冷え性が多い女性は、冷却ジェルを身体中に塗布されることを苦手にしています。特に冬場は、施術室の温度を上げたりベッドを温めたりといった工夫が欠かせません。
ヘッドの冷却が優れているドゥトゥークールαなら、利用客に不快な思いをさせずに済みます。結果だけではなく、脱毛の経過も重要視する女性を集客するには、大きな利点となります。
※施術を滑らかに行うためのジェルは必要です。
従来のドゥトゥークールシリーズはメーカー保証期間が1年でしたが、新機種では2年の保証期間を設けています。保証期間が倍というだけで、安心感が増すのではないでしょうか?メンテナンスなどは、グループ会社のリッシュテクノが行っています。修理の間サロンを閉める必要はなく、代替機で営業を続けることが可能です。
また、納品時に導入講習の時間が設けられているので、翌日(早ければ当日)にでも、すぐにサロンをオープンすることができます。購入者の方で準備しなければならない備品もありません。
さらに、ちょっとした心配ごとを相談したい時のカスタマーセンターは、土日祝日も対応しています。週末は利用客が集中するので、すぐに応じてもらえるのは大きなメリットですね。
ドゥトゥークールαのSPL脱毛とは?
続いて、ドゥトゥークールαの脱毛方式である【SPL脱毛】について詳しく解説します。脱毛サロンの主流である、IPL脱毛とはどのような違いがあるのでしょうか。
脱毛サロンで受けられる施術の多くは、IPL脱毛でした。黒い毛がマシンの特殊なライトを吸収し、毛根にダメージを与える仕組みです。約70~60℃くらいの温度を肌に当てるので、照射時には痛みを感じることがほとんど。
一方で、毛包に作用するSPL脱毛は痛みを感じにくい仕様になっています。
脱毛の大きなデメリットである「痛み」を、初めからクリアしている脱毛機なんですね。
たいていの脱毛サロンは、2~3ヶ月に1回の施術を基本としています。これは、IPL脱毛が成長期のムダ毛のみを対象にしているから。
発毛の組織全体である毛包をターゲットにしているSPL脱毛は、1ヶ月に1回施術ができます。脱毛頻度が早いのは、集客の大きなポイントになりますし、1人1人の脱毛期間完了までが短いので、新規客をどんどん入れることができます。
照射の温度が低く、脱毛時に-10℃まで冷却できるドゥトゥークールαは、肌トラブルが大変少ないと予想されます。
火傷や色素沈着といった重度のものはもちろんのこと、肌に熱がこもりにくいため、乾燥なども起こりません。
もともとの敏感肌・乾燥肌でも施術がほぼ可能なので、他店で断られてしまった人を対象に集客をすることもできるでしょう。
ドゥトゥークールαのデメリット
一方で、ドゥトゥークールαにもデメリットはあります。導入してから、サロン経営に支障が出ないよう、こちらもしっかりチェックしておいてください。
ドゥトゥークールシリーズは、連射式の脱毛機です。単発では時間がかかってしまう施術も、連射にすることで時間短縮が可能なので、現在は高速連射の脱毛機が続々開発されています。
肝心のドゥトゥークールαですが、連続照射スピードは1秒間に2ショット。率直にいうと、連射といってもまったく速くないレベルです。脱毛機の中には、1秒間に10ショットというものもありますからね……。
これは、施術時間をウリにしたいサロンオーナーにとっては、致命的なデメリットかもしれません。
ドゥトゥークールαのショット単価は、1ショット0.32円です。全身脱毛で2000ショットと推定すると、1回の施術につき640円ですね。
この数字だけを見ると、ランニングコストはなかなか悪くないといえますが、実際の照射になるとちょっと勝手が違ってくるようです。
気になるのは、ドゥトゥークールを導入している脱毛サロン【リンリン】(株式会社リッシュプラスのグループ会社)の脱毛効果。口コミを調べてみると、劇的な効果を感じられない・やめるとまたすぐ毛が生えてくるといったものが多いんですね。
効果を感じられなければサロンの評価が下がりますから、実際の施術はハンドピースの往復照射になる可能性もあります。
結果としてショット数が倍になり、全身脱毛1回あたり1,200円超のコストがかかってしまうことが予想されます。
連続で使用するとヘッドが熱くなるという情報もあります。冷却機能があるとはいえ、マシン自体が熱をため込んでしまっては、どうしようもありませんね。
ヘッドが熱くなる=当然、火傷のリスクにつながります。一旦使用を中止して熱を下げなければ、体感としてもかなり「熱い」と感じてしまうようです。
また、普段からそんな調子では、高温ヘッドが通常の反応なのか故障なのかも判断しにくいですよね。
脱毛サロンを選ぶ時に、に多くの女性が気にするのが、「産毛がキレイになるのかどうか?」ということ。
産毛が脱毛できないと、ニーズの高い顔脱毛プランをメニューに入れることができません。また、全身脱毛なのに背中の産毛が処理できないというのは、大きなデメリットになります。
ドゥトゥークールαは、産毛も脱毛できるということになっていますが、スタッフによると、実際には難しいようです。
100Vのマシンなので、パワーにはあまり期待できないのかもしれません……。
これは光脱毛機の特性上、仕方のないことともいえますが、ドゥトゥークールαでは永久脱毛はできません。
現在の脱毛業界では、ニードル脱毛しか永久脱毛はできないんですね。
ただ、医療レーザーはムダ毛の再生率が著しく低くなっていますし、近年目覚ましく開発を重ねているSHR脱毛機も、機種によってはかなり高い効果を望むことができます。
ドゥトゥークールシリーズのSPL脱毛は、基本的にIPL脱毛方式ではあるので、年齢を重ねたり、出産などホルモンバランスの変化で、再びムダ毛が生えてきてしまうことも・・。
実際のドゥトゥークールαや販売員は?
最後に、ビューティーワールドジャパンウエストでの様子をお伝えします。
結論からいうと、ドゥトゥークールαの販売ブースは、あまり人が集まっていなかったですね……。私が訪れた時間がたまたまだったかもしれませんが、新機種お披露目にしては、意外なほど人気がなかったように思います。
初代ドゥトゥークール⇒ドゥトゥークールプラスからの新機種ではありますが、そもそもドゥトゥークールの効果があまり高くないので(導入のサロン【リンリン】の口コミで織り込み済み)、新しい機種といわれてもあまり食指が動かなかったという予想もできます。
そして、新機種のドゥトゥークールαが前機種とどのくらい進化したのかというと、ここにも問題が。
ドゥトゥークールαは、従来の機種に比べてマシン自体が劇的に変わったわけではなく、冷却機能がパワーアップしたという以外、それほど目新しいものでもないのです。新しい機能が追加されたということもありません。
●連射スピード
●ショット単価
●脱毛できる肌質・毛質
●パワー
このあたりは、特に変わらずでした。期待のドゥトゥークールαでしたが、その点は残念でしたね……。
まとめ
脱毛機選びは、サロン経営を左右する重大なテーマです。
どんなにお店を綺麗にしても、技術の高いスタッフをそろえても、素晴らしいおもてなしを心がけても、肝心の脱毛効果がなければお客は通ってくれません。効果がないから途中で解約する、または「効果がなかった」という口コミを寄せられてしまう羽目になります。
また、効果が高い脱毛機をそろえても、コスパが悪ければたちまち経営は傾いてしまいます。
脱毛機を選ぶコツは、効果がある・客の回転が早い・コスパが良い、この3つ。安い経費で収益を上げられるよう、脱毛機選びは慎重に行いましょう。
どんな脱毛機にするか悩んでいるサロンオーナーのみなさん、ぜひ、当サイトの脱毛機比較も参考にしてください!