業務用脱毛器の選び方|サロン経営を成功に導く脱毛器を選ぶ6つの基準とは

「業務用脱毛器の選び方の基準には何がある?」
「集客アップできる業務用脱毛器の特徴は?」
「脱毛効果が高い機種を選ぶには何を見ればいい?」

脱毛サロンを経営するうえで、もっとも重要といっても過言ではない「業務用脱毛器」。

導入するにあたり、どのポイントを見極めれば良いか悩んでいるオーナーも多いでしょう。

この記事では、業務用脱毛器の選び方を6つに分けて詳しく解説しています。

最後まで読めば、あなたの脱毛サロンに必要な業務用脱毛器がきっとわかります!

サロン成功のために、脱毛器以外の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

※2023年3月の情報です。

ランニングコストが軽い業務用脱毛器

COSTと書かれたブロック

業務用脱毛器は、ランニングコスト重視で選びましょう。理由や注意点は、以下の3つです。

  • コスパが良い機種は経営が安定する
  • 1ショットあたりの単価は機種によって1円以上違う
  • マシンの最大ショット数にも注視

コスパが良い機種は経営が安定する

結論からいうと、サロン成功のために選ぶべき業務用脱毛器は、本体価格が高額でも維持費が安い機種です。

なぜなら、脱毛器の購入はゴールではなくスタートであり、初期費用よりも維持費の方が、サロンの支出に大きく響いてくるからです。

マシン本体の購入費は、販売メーカーがさまざまな返済シミュレーションを提示してくれるため、無理のない支払いが可能です。

しかし、導入後の維持費はサロンの規模や集客数によって異なるため、コスパの良くないマシンを使うと、お客が入れば入るほど赤字になるという可能性もあるのです。

1ショットあたりの単価は機種によって1円以上違う

業務用脱毛器の1ショットあたりの価格は、1~1.5円ほどの開きがあります。

仮に全身脱毛に2,000ショット消費したとして、全身脱毛1回にかかるコストは、以下のように異なります。

1ショット
あたりの単価
全身脱毛
1回分のコスト
0.1円 200円
0.5円 1,000円
1円 2,000円
1.5円 3,000円

このように、同じ光脱毛器でも、機種によって大きな違いがあるのです。全身脱毛の施術を1日4回こなすと、800~12,000円もの開きが生まれます。

1ショットあたりの単価が利益に直結するのは、いうまでもありません。

本体価格や機能とあわせて、導入前はこの点も忘れずに確認しておきましょう。

マシンの最大ショット数にも注視

業務用脱毛器は、機種によって最大ショット数が異なります。すべて消費した後は、ランプを交換しなければなりません。

つまり、ショット数が少なければ少ないほどランプ交換頻度が上がり、逆にショット数が多い機種は交換せずに長く使い続けることができます。

機種によるショット数やランプ交換費用は、以下のような差があります。

  • ショット数の差…機種によって15万~100万発
  • ランプ交換費用…機種によって10万~30万円

業務用脱毛器をランニングコスト重視で選ぶ場合、、最大ショット数が多い機種/ランプ交換費用がリーズナブルな機種がおすすめです。

コストが軽い脱毛器であれば、売り上げに応じてどんどん収益が伸びるため、本体価格が高額でも費用回収までの期間が短くなるでしょう。

施術スピードが速い業務用脱毛器

懐中時計

施術スピードで業務用脱毛器を選ぶポイントは、以下の3点です。

  • 施術が速い=予約が取りやすい
  • 1秒間のショット数は機種によって1~10発
  • 実際の連射数を事前にチェックする

施術が速い=予約が取りやすい

施術スピードが速い業務用脱毛器を導入している脱毛サロンは、自動的に「予約が取りやすい脱毛サロン」として評価を上げることが可能です。

なぜなら、照射が速ければ速いほどお客1人あたりの施術時間が短く、回転が早くなるからです。

全身脱毛を例にすると、施術時間と予約枠の関係は以下のようになります。

※「1日の売り上げ」は全身脱毛1回20,000円とした場合

施術時間 予約可能枠 1日の売り上げ
60分 6人 12万円
90分 4人 80,000円
120分 3人 60,000円

このように、施術時間が2倍になると、売り上げが1/2になることがわかります。

集客を増やせば、そのぶん価格を安くすることも可能です。お財布に無理のない脱毛サロンとして、リピート率アップにも期待ができるでしょう。

1秒間のショット数は機種によって1~10発

業務用脱毛器の施術スピードは、1秒間あたりに何ショットできるかで決まります。

ショット数は、機種によって1~10発の開きがあります。

1秒間に10ショットできるマシンのほうが、施術スピードが速いのはいうまでもありません。

肌の上を滑らす「スライドショット」ができるため、施術をスムーズにおこなうことができ、お客の負担を減らすことが可能です。

一方、1秒間に1ショットずつ照射しなければならない脱毛器は、全身脱毛の施術に2時間以上かかってしまうでしょう。

実際の連射数を事前にチェックする

業務用脱毛器は、機種によって最大ショット数が異なります。

注意しておきたいのは、1秒間あたりの最大ショット数=毎秒のショット数ではない、ということ。「1秒間に最大10ショット可能」と案内している業務用脱毛器が、必ずしも毎秒10ショットできるわけでないのです。

中には、連射は可能だが推奨していない、というメーカーもあります。

また、連射はできても冷却機能が充分ではないため、途中でクールダウンしなければならなかったり、パワー不足になってムダ毛に充分なダメージを与えられなかったりといったリスクのある機種も存在します。

メーカーによる案内だけを信じるのではなく、実際に推奨されるショット数や連続施術可能な時間などをチェックしておくことが大切です。

施術によるストレスが少ない業務用脱毛器

腕に触れる笑顔の女性

脱毛施術によるストレスを防ぐには、おもに以下の5点をチェックしておきましょう。

  • 照射温度が低いほど痛みが少ない
  • 冷却機能がすぐれているかどうか
  • 毛質・肌質の制限が多い脱毛器はNG
  • 施術時間が短いと通うのがラク
  • 脱毛完了までの期間

照射温度が低いほど痛みが少ない

業務用脱毛器の光を照射するとき、痛みを感じるのは光の熱が原因です。熱さが痛みとなって感じられるため、照射温度が高ければ痛みが強く、低ければ痛みが少なくなります。

照射温度は脱毛器によって異なりますが、目安は以下のとおりです。

脱毛方法 照射温度 痛み
IPL脱毛 平均70℃ 強い
SHR脱毛 40~50℃ 弱い
ハイパースキン
脱毛
37~40℃ ほぼなし

このように、照射温度が高いIPL脱毛は施術パーツによって強い痛みを感じる可能性があります。

SHR脱毛とハイパースキン脱毛は光の温度が低いため、「痛みを感じづらい脱毛サロン」としてアピールできるでしょう。

冷却機能がすぐれているかどうか

照射時の痛みを減らすために、業務用脱毛器には冷却機能が備わっています。肌に触れる照射面を冷やし、熱による痛みを感じづらくする機能です。

冷却温度は、脱毛器によって±0℃から-10℃まで。照射面が適度に冷える機種は、痛みや熱さをより感じづらいといえるでしょう。

また、冷却ジェルや保冷剤を使う必要がないため、お客のストレスを減らすこともできます。

一方、温度が低すぎると冷たさによる痛みを感じることもあるので、その点には注意が必要です。

毛質・肌質の制限が多い脱毛器はNG

業務用脱毛器は、搭載されている機能によって、施術できる条件が異なることがあります。

制限がもっとも多いのは、IPL脱毛器。施術できない条件としてあげられるのは、以下のとおりです。

  • 産毛
  • 白髪
  • 日焼け肌、色黒
  • 肌ホクロ、シミ、アザ
  • その他、色素沈着部分

このように脱毛できない毛質があったり、施術を断らなければならないケースが多いのは、サロンにとってデメリットにしかなりません。

一方、SHR脱毛器は上記の条件下でも施術可能なケースがほとんどです。

IPL脱毛器を導入する場合、SHR脱毛機能が搭載されている機種にするのがおすすめです。

施術時間が短いと通うのがラク

施術スピードが速い業務用脱毛器のメリットは、予約の取りやすさだけではありません。お客にとって、通いやすい脱毛サロンを作ることが可能です。

理由は、以下のとおりです。

  • 全身脱毛の施術でも疲れない
  • 待機時間が短くて済む
  • 帰宅が遅くならないので仕事帰りに寄れる
  • 他の用事をあきらめる必要がないので足を運びやすい

このように、まるで美容室のような感覚でサロン通いができるのが、施術スピードが速い脱毛器です。

ストレスを感じづらく、定期的に通うことが苦にならない脱毛サロン運営を実現させてくれます。

脱毛完了までの期間

光脱毛は、ムダ毛が気にならなくなるまで、平均して18~20回の施術が必要です。そして、施術の間隔は業務用脱毛器によって異なります。

一般的なSHR脱毛器やハイパースキン脱毛器は、1カ月に1回ペースの施術が可能です。定期的に通ってもらえれば、約1年半で脱毛が完了します。

しかし、IPL脱毛器は毛の成長に合わせて照射をおこなう必要があるため、施術間隔は2~3カ月に1回です。この場合、脱毛完了するまで3~4年かかってしまいます。

モチベーションを維持しながら無理なくサロンに通ってもらうためには、脱毛完了までの期間が短く済む脱毛器といえるでしょう。

複数の機能が搭載された業務用脱毛器

脱毛機のメニュー画像

最新の業務用脱毛器は、脱毛以外の機能が搭載されているのがスタンダードです。多機能マシンの、メリットと注意点を紹介します。

  • サロンメニューが充実する
  • 他サロンとの差別化をはかれる
  • ハンドル別売りのメーカーに注意

サロンメニューが充実する

複数の機能が搭載された業務用脱毛器があると、サロンのメニューを増やすことができます。

脱毛以外に人気がある施術は、以下のとおりです。

  • ニキビケア
  • 毛穴ケア
  • 保湿
  • エイジングケア
  • バストケア

業務用脱毛器のほとんどの機種には、フォトフェイシャル機能が搭載されています。

それだけではなく、最新の機種にはBBL(ブロード・バンド・ライト)やイオン導入機能が搭載されたものも。多機能脱毛器はメニューを充実させ、幅広いニーズに応えることができます。

他サロンとの差別化をはかれる

脱毛だけではなく、多彩なエステメニューをそろえることで他サロンとの差別化をはかることができます。

自社サロンならではの魅力やメリットを打ち出さなければ、お客は増えません。

なぜなら、脱毛ニーズの上昇とともに脱毛サロンが増えているからです。

美容系のサロンは、さまざまな特徴やアピールポイントを提示し、生き残りをかけて戦略を練っています。

せっかく開業する脱毛サロンが、その他大勢として埋もれてしまわないよう、そしていつでも路線変更できるよう、多機能脱毛器は必須といえるでしょう。

ハンドル別売りのメーカーに注意

複数の機能が搭載された業務用脱毛器は、非常に便利ですが、フォト用のハンドルが別売りになっているメーカーもあるので注意が必要です。

ハンドルの価格は、1本20万~40万円が相場。脱毛器本体と合わせると、予定より総額が高くなってしまうことがあります。

一方、標準装備として予備のハンドルがセットになっている脱毛器や、ハンドルの種類を自由に選べる脱毛器も。

脱毛専門サロンではなく、はじめからトータルエステティックサロンとして開業したいオーナーは、付属ハンドルの有無もチェックしてから脱毛器を選びましょう。

高い脱毛効果に期待ができる業務用脱毛器

RESULTと書かれたブロックと虫眼鏡

業務用脱毛器を実際に使う前に、脱毛効果を予想することは可能です。大事なポイントは、以下の2点です。

  • 波長・パルス幅・出力
  • マシンの電圧

波長・パルス幅・出力とは

業務用脱毛器の脱毛効果を左右するのは、以下の3点です。

  • 波長…短いと肌の浅い部分、長いと肌の深い部分に光が届く。単位はnm(ナノメートル)
  • パルス幅…照射時間の基準。ムダ毛に最大限の影響を与え、かつ火傷のリスクを抑えることが大事。単位はmsec(ミリ秒=1/1,000秒)
  • 出力…照射エネルギー。出力が強いとムダ毛への影響も強く、同時に火傷などのリスクが高まる。弱いほうが安全だが、ムダ毛への影響も弱い。

業務用脱毛器において、波長・パルス幅・出力に正解はありません。

すべてにおいてバランスが良く、毛質・肌質ともにさまざまなケースに対応できる機種が、もっとも優秀といえるでしょう。

どれかひとつがすぐれていても、脱毛効果が高いとはいえないので、注意が必要です。

マシンの電圧とは

業務用脱毛器の脱毛効果を判断する要素のひとつとして、マシンの電圧があげられます。

業務用脱毛器の電圧の規格は、100V/200Vです。当然、200Vのマシンのほうがパワーは強くなります。

具体的なメリットは、以下のとおりです。

  • 連射をしてもパワーが落ちない
  • 連続で施術をしても最後まで光が安定している

電圧が低い業務用脱毛器は、連射を続けるとパワーが落ち、光の効果が弱くなる可能性があります。

現在、国内で流通している200V業務用脱毛器は数少ないですが、選択の余地があるなら、200Vのマシンをおすすめします。

保証やサポートが手厚いメーカーの業務用脱毛器

ピンクのハートと女性の手

保証がサポートが充実しているメーカーの業務用脱毛器は、導入後も安心して使うことができます。以下の5点に注視していきましょう。

  • 保証期間
  • 導入講習
  • 開業までのフォロー
  • 集客サポート
  • トラブル時の対応

保証期間

業務用脱毛器の保証期間は、メーカーによって異なります。

もっとも多いのは、保証期間1年間の機種。最長で5年というメーカーもあり、その他、有償で保証期間を延長できるケースもあります。

保証期間内であれば、初期不良や原因不明の不具合などに無償で対応してもらえるため、リスクを避けたい人は期間とサポート内容を確認しておきましょう。

※保証期間内のすべての不具合が無償対応とは限りません。

導入講習

業務用脱毛器の導入講習は、はじめて脱毛サロンを開業する未経験者にとって、必須といっても過言ではありません。

マシンの操作方法、使い方のコツ、困ったときの対処方法などを事前に学んでおくことは、スムーズなサロン運営につながります。

とくに、スタッフを雇って複数人でサロンをオープンする予定のオーナーは、導入講習のオプションがあるメーカーを選ぶのがおすすめです。

インストラクターによるレクチャーがあれば、スタッフ研修の手間を省くことができ、最低限の操作を確実なものとできるでしょう。

開業までのフォロー

メーカーによっては、業務用脱毛器の購入とともに、サロン開業までのフォローをしてくれるところもあります。

おもな開業サポートには、以下のものがあります。

  • 融資アドバイス
  • 店舗探しや契約のアドバイス
  • 内装やインテリアのアドバイス
  • 看板やロゴ作成

このように、個人でやるには多大な時間と労力を要することを代行してくれるメーカーは、付き合って決して損はないといえます。

一方、契約を交わした後はノータッチというメーカーもあるので、その点は事前に必ずチェックしましょう。

集客サポート

新規オープンの脱毛サロンにとって、まず必要なのは集客です。その、もっとも大切な新規客開拓のサポートをメーカーがしてくれれば、オーナーは他の業務に集中することができるでしょう。

チェックしておきたい集客サポートの内容は、以下のとおりです。

  • ポスターやDMの作成
  • SNS運用アドバイス
  • 自社ポータルサイトへの登録

集客は、決して簡単なものではありません。

サロン運営のノウハウを知り尽くしているメーカーのサポートが受けられれば、安定した集客に期待ができます。

また、長く通い続けてもらえる経営のコツなどを、教えてもらうこともできるでしょう。

トラブル時の対応

マシンの不具合や故障への対応も、注視しておきたいポイントのひとつです。

具体的には、以下の5項目をチェックしておきましょう。

  • 受付可能な時間帯
  • 担当者へ直接連絡可能の有無
  • 対応可能な最短の時間
  • 訪問修理の有無
  • 代替機発送の有無

ほとんどの場合、カスタマーセンターへの問い合わせは平日の日中となりますが、担当者への携帯電話へ連絡可としているメーカーもあります。

また、修理などの対応可能時間や訪問の有無、代替機の発送などはエリアによって異なるため、購入前に必ずチェックしておきましょう。

まとめ

脱毛サロン成功を左右する、業務用脱毛器の選び方をお伝えしました。

業務用脱毛器は、同じ光脱毛といっても特徴や機能が大きく異なります。

理想とする脱毛サロンを実現させてくれる脱毛器を選ぶのが、サロン成功への大きなポイントとなります。

サロンコンセプトやお店の規模、資金なども考慮し、導入後に後悔しないよう、自分の脱毛サロンに最適な1台を選んでくださいね。

優秀な業務用脱毛器を導入することができれば、あなたの脱毛サロンは、集客・売り上げ・収益、すべての面できっと勝てるはずです。